第6回 川村研究所 研究発表会・秋分交流会を開催しました

このたび、2025年10月24日(金)に「第6回 川村研究所 研究発表会・秋分交流会」を、IKEUCHI Lab(札幌市中央区)にて開催いたしました。

当日は、調和系工学研究室による最新のAI研究の発表に加え、今回からの新企画として企業の皆さまによる「AI活用事例の発表」も実施。学生・企業・行政がそれぞれの視点から学び合い、活発な交流が生まれる一日となりました。ご登壇・ご参加・ご協賛いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。

イベント概要

  • 日時:2025年10月24日(金)17:00〜20:50(受付開始 16:30)
  • 会場:IKEUCHI Lab(札幌市中央区南1条西2丁目 IKEUCHI GATE 4F)
  • 参加費:8,000円/人
  • 主催:川村研究所・北海道大学 調和系工学研究室

当日のプログラム

開会の挨拶・川村秀憲教授ご講演

開会にあたり、北海道大学の川村秀憲教授より、国際AI会議「IJCAI2025」への参加報告と、AIをめぐる最新動向についてご講演いただきました。

山下准教授ご講演(産学共同研究)

山下准教授からは、調和系工学研究室と企業との共同研究の成果についてご講演いただきました。

あわせて、「共同研究にご関心のある方、ご協力いただける方は、ぜひお気軽にお声がけください」と、企業の皆さまへ積極的な参加を呼びかける一幕も。続く交流会では、共同研究に関心を寄せる企業の皆さまから多くのお問い合わせをいただき、産学連携への期待の高まりがうかがえる時間となりました。

横山助教ご講演(米国研修報告)

横山助教からは、米国研修のレポートとして、現地で得られた知見や最新の研究動向についてご報告いただきました。

学生による研究発表

調和系工学研究室の学生が、現在取り組んでいる研究テーマについて発表と自己紹介を行いました。ポスターセッションでは参加者を交えた個別の議論も交わされ、研究の現場の熱量が伝わる時間となりました。

研究発表

  1. 上前 諒輔 さん(修士2年)
    『それ、マニュアルのせいかも?「探せない・読まれない」がもたらす意外な損失とそれを解決するAIについての話』

2. 前嶋 瞭佑 さん(修士1年)
『AI俳句研究~人間の創造性×AI~』


発表後には、積極的な質疑応答がありました。

自己紹介

岩村 大空さん (学部4年)

松本 大誠さん (学部4年)

藤本 大 さん (学部4年)

【新企画】企業発表 ~現場でのAI活用事例を共有~

今回からの新企画「企業発表」では、AI研究・サービス開発を進める4社に、現場での実践事例を発表いただきました。

事務局長 小坂よりご挨拶

ご挨拶と新企画の趣旨をお話しさせていただきました。

アイシン・ソフトウェア株式会社

「MLOpsを活用した路面危険度の推定」 藤森 翔也 氏

株式会社クレスコ

クレスコが実践する「AIで実現するビジネス/システムのDX」秋山 享慶 氏

株式会社シイエヌエス北海道

「すべてをAIとともに ~システム開発の最上流工程をAIと一緒にやってみる~」竹中 雄心 氏

TRILIA株式会社

Webマーケティング現場における自動コンテンツ作成システム 加藤 祐基 氏

現場ならではのリアルな事例から、AI導入やDX推進の具体的なヒントが数多く共有されました。皆さま、ご発表をありがとうございました。

秋分交流会

イベント後半の秋分交流会では、北海道経済産業局様、さくらインターネット株式会社様にご登壇いただき、「行政・企業双方から見るAI活用の現状と展望」をテーマにお話しいただきました。その後は立食形式での交流会となり、参加者同士が垣根を越えて語り合う、賑やかなひとときとなりました。

ご挨拶・乾杯 札幌市経済観光局長  坂井 智則 氏

取り組み紹介

経済産業省北海道経済産業局「北海道におけるAIの活用推進について」

地域経済部 製造・情報産業課 矢野 弘雅 氏

さくらインターネット株式会社 国産クラウド事業者の生成AI向けビジネス基盤「さくらのAI」

社長室 イノベーション共創G スタートアップチーム 新発田 大地 氏

交流会の様子

企業や自治体の皆さまの取り組みに耳を傾けながら、ドリンクを片手にカジュアルに交流できる時間となりました。研究発表会では聞けなかった質問を交わしたり、名刺交換から新たなつながりが生まれたりと、終始にぎやかで和やかな雰囲気に包まれていました。

川村教授からの総評

北海道大学大学院情報科学研究院 調和系工学研究室 教授の川村です。

皆様方のご協力のもと、第6回川村研究所イベントを無事に終えることができました。研究室からは私の講演のほか、横山先生のアメリカ研修の報告、山下先生より調和系工学研究室と企業の共同研究発表の報告がありました。また、研究室学生より現在取り組んでいる研究発表について聞いていただきました。企業の方々にはAI活用事例の発表をしていただきました。ご発表、ご参加、およびスポンサードしていただいた個人、企業の方々には厚く御礼申し上げます。

現在、すごい勢いでAIの革新が続いています。これによって、これまで当たり前とされていた競争環境、競争優位性が大きく変わることが予想されます。

生物学には「適者生存」という概念があります。生存競争において、環境に最も適応した個体や種が生き残り、子孫を残すということです。これは「最も強い者が生き残る」という意味ではなく、環境の変化に最もうまく対応できる特徴を持つものが生き残ることを意味します。

環境が変わらなければ生き残っていく個体の能力や分布も大きく変化はしないと思いますが、環境が激変したら当然に生き残っていく個体の能力や分布も大きく変化するはずです。AIの革新がもたらす環境変化に柔軟に対応するためには、これまでのやり方に固執せず、自己を変革する勇気を持つ必要があるのではないかと思います。

当イベントではこれからもAIが巻き起こす環境変化を機敏にとらえ、より良い明日の成功につなげるための情報交換や議論を行っていきたいと思いますので、引き続きご参加応援のほどよろしくお願いします。

おわりに

ご発表・ご参加いただいた皆さま、そしてスポンサーとして研究室所属学生の活動をご支援いただいた個人・企業の皆さまに、改めて深く御礼申し上げます。

川村研究所では、今後もAIがもたらす環境変化を機敏にとらえ、より良い明日へつなげるための情報交換と議論の場をつくってまいります。次回の開催もどうぞお楽しみに。